
(3)生活スタイルに合わせた勉強の進め方
- 医学部生といっても、それぞれ生活スタイルは大きく異なると思いますので、いくつかのパターンに分けて説明してみたいと思います。
| 1) とにかく暇で仕方がない人 or 勉強への意気込みに満ちている人 |
| → 講義の裏で(さぼりながら)毎日勉強会を行うのは? |
何か漫然と日々がすぎてゆき、どうもやる気が湧いてこない人。講義は御免だが、勉強の機会があればしたいと思っている人。僕らのように講義に出席することなく連日勉強会を実施するというのはどうでしょうか? はっきり言ってたいへんです。でも、大変なだけに楽しみや達成感も大きいし、何より、この勉強会のみで内科系の臨床全般の勉強ができるという利点もあります。経験者としては、強くお薦めします。
具体的には、まずメンバーを集めることから始まります。ビラやロコミで話しかけてみれば意外な人が参加希望するかも。参加者の有無もあなたの熱意次第でしょう。場所として、学校の施設(図書館のセミナー室・談話室など)を使うことが考えられます。時間はメンバーが自主的に決めればいいわけで、その設定次第ではクラブやバイトも十分可能です。後は、たんたんと継続できるかにかかっているわけです。
<進め方>
まず、全体の進行計画に沿って前もっと割り振られた各自の担当症例について、それぞれが和訳してレジュメ(後ほど紹介)を作っておきます。その際、担当者はその症例について一通り理解しておくことを前提にしています。担当は週に一回のペースでやってきます。(春からはややペースが遅くなります。)基本的には一日一症例ですが、量に応じて二症例のこともあります。
当日、人数分だけコピーして配布した後、担当者が司会と進行を務めながら勉強会が始まります。レジュメにある質問について、メンバーが持ち前の知識や手元にある教科書参考書(後ほど紹介)を駆使しながら色々と考え、答えを導いていきます。この際、ひたすらディスカッションが続きます。それが一区切りついたら、レジュメのコメントを読んで正しい理解・診断・治療について学びます。そして、この知識をもとに次の質問を考えていきます。基本的には、この過程の繰り返しです。そして、最後にアルゴリズム(後ほど紹介)を読み解くことで、症例全体の整理を行います。翌日には、前日の勉強会をもとにしたミニテストを担当者が作成し、朝一番に実施します。これは、勉強の成果をまとめたもので、本当に理解しているか、何か疑問はないか、ということを確認(フィードバック)するためのものです、これで、一つの症例が終わります。こんな感じで勉強すれば驚く量の症例を毎日勉強することになります。8ヵ月あればこの本一冊を全て終えることが可能です。
| 2) 講義には出席したいという人 or 何かと忙しい人 |
| → 週に1〜3回、勉強会を行うのは? |
夕方から勉強会をはじめてはいかがですか。一日三時間ぐらいが限界だとは思いますが、週に二回・三回と実施することで多くの症例に当たることが可能でしょう。様々な制約があったり、まず試してみたいという場合には、週に一回からでもいいと思います。一回でも大きな一歩だと思います。
講義に出ているのならば、病気の知識は身につくはずなので、あとは、それを実践で使えるような訓練を行うことが必要と思います。それには最適の勉強法と言えるでしょう。忙しい人は、この勉強法を勉強への一つの起爆剤として使ってみるのはいかがですか。意気込むことなく、「面白そうだからやってみようか」というのも良いでしょう。メンバー・場所については、1)と同じです。
<進め方>
基本的には1) と同じですが、量的には減らすことになるでしょう。実際やってみ て、実行可能な量を見計らっていけばいいと思います。回数が少ないからといってやみくもに進むのではなく、一回一回を大事にじっくり勉強していった方がよいでしょう。また、ディスカッション形式をすぐに導入するのは難しいという場合には、とりあえず、抄読会形式で始めてみても良いかもしれません。そして、慣れてきたら、メンバー同志の意見を反映させながら、徐々にディスカッション形式を取り入れていけばベストのはずです。
| 3) 一人でやってみようという人 |
| → じっくり読んでみては? |
1) 2) のように勉強会という形でやるのがベストではありますが、メンバーがどうも集まらないなどの事情がある場合やまず自分で試してみたいという場合には、一人で始めてみるのも一つの手でしょう。自分でやってみてそれを友達に伝えながら仲間を増やしていくというのもなかなか良い作戦です。
一人の場合には、場所の問題もありませんし、全く自分のペースでやることができます。ただ、ちょっと気を抜くと「三日坊主」にもなりかねないところが大きな欠点です。「問題解決型」の勉強法は単発では意味がないので、何とか続けて下さい。
<進め方>
問題とそれに対する解説という形でこの本は作られているので、とりあえず、問題について教科書・参考書で自分なりの解答を考えてみます。そして、解説を読めば、内容が印象的に自分の中に残るでしょう。どうしてもわからない場合には読み進めていけばいいでしょう。ただ読み進めていくのもとても勉強になるのですが、もう一歩進んで、「問題について色々考える」工夫もしてみて下さい。より一層効果的な学習になると思います。
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