(4)講義・テストとのつきあい方

 これは勉強会を続けていく上で極めて重要なことです。素直に「勉強しよう」と思っている人ほど悩むところだと思います。
 講義とは、現場の医師が日常の診療に基づいた現場の話を学生に伝えることで初めて輝きます。しかしながら、実際はそんな講義はまれです。「そんなこと教科書に書いてるぞ」ということを、くどくどマニアックに語るというパターンが実に多いのです。その病気の専門家だから、話したくてうずうずしているのは良くわかるのですが、聞かされる方はたまったもんではありません。
 それゆえ、「わかる人」「楽しめる人」「出席することで心が落ち着く人」はそのまま聞いた方がいいでしょうし、「わからず」「楽しくもなく」「だらだら」と来ている人ならば行かなくても良いのではないでしょうか。<講義に出るのは権利であって、義務ではない>と語った教授もおられました。それに、高校の授業に出席するような意識ならば、もっと他に有意義なことに時間を使った方が後悔しないでしょう(学生時代しかできないことは多いし)。

 しかし、「テストがあるので…」と思う入もいるでしょう。僕らは数え切れないほどの試験を受けてきましたが、テストのために講義に出るという発想は間違っています。講義はあくまでも現場の先生の話を実際に聞くことに意味があるはずです。テストの目的は知識の整理ですから、教科書で読んで自分なりに頭を整理すれば何も問題はないのです(たまに、素晴らしい講義があって、知識をうまくまとめてくれる場合もありますが)。ただ、実際の問題は偏っているので、当然過去問で対策する必要性があります。合否ははっきり言って要領の世界です。いかにして、情報を集め必要なことを頭にたたき込むか、が決めてとなるわけです。
 僕らの勉強会メンバーは、メンバーの一人が講義ノートと過去問から作成した「テスト対策プリント」をこなすことで臨床系のテストを突破してきました。同じように、仲問でテスト対策をするのは情報収集の面で、実に効果的だと考えます。この時注意したのは、講義内容を勉強の中にきちんと反映させること(出席者の情報を入手する)です。そして、あまり古い過去問は参考にしないことでしょうか。かえって惑わされるだけですから。僕らの経験から、こうした対応をとればほとんどのテストには必ず合格できます。おそらく僕らが作ったテスト対策プリントは出回っていると思うので、是非見つけだして下さい。
 テスト前に教科書を読破するのはかなり難しいことです。四回生の冬・五回生ともなると、毎週のようにテストがあるので、挫折してしまうでしょう。それより、ポイントをしぼって勉強するが実際には役に立つと考えます。「何でも覚えてしまうぞ」というのは理想的ではありますが、人間である以上、難しいはずです。それに、知識というものは常に古くなっていきますから。知識の蓄積はコンピューター/書籍にまかせて、僕ら人間は知識を取り出す能力を磨く方が現実的です(もちろん、そこで必要となる程度の基本的な知識は欠かせませんが)。

  このように、講義を中心としたノートと教科書による勉強だけではなく、講義から離れて独自に行う勉強を実施しても、短時間で知識を整理してテストを突破しさえすれば、問題はないということがわかってもらえると思います。今の僕自身、このように勉強したからといって、病院実習(ポリクリ)で困ることは全くありません。安心して下さい。

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