(1) 我々京大医学部生の現状僕らは京都大学医学部に医学を学ぶために入学し、在学しています。そして、講義や実習という形式で様々な知識を獲得していきます。その中でも、臨床実習が始まるまでの2〜4回生の間は、知識の伝達手段のほとんどが「講義」であり、朝から夕方までみっちりカリキュラムが組まれています。みなさん(京大医学部生)が講義を受けていく際、特に不満もなくたんたんと出席する人ももちろんいると思いますが、中には色々と不満を抱く人もいるはずです。その際に浮かぶであろう不満をいくつかあげてみると… 「何で講義にこうも興味が湧かないのだろう。医学を学ぶ気はあるのだけど…」 「研究成果ばかりの講義はもうやめて欲しい!そして、将来医者として働くに当たって、なぜこの勉強が必要なのかわからないのでやる気が出ない。」 というような <講義/学習内容に対する不満> 「テストの度に過去問とノートを集めてざっと教科書を読んで、テストが終わればきれいさっぱり頭から消えてしまうだけの勉強に飽きてきた。ほとんど何も残らないし。」 「医療を提供する対象となる患者さんの存在を無視したまま、病気の知識をただただ詰め込むだけの勉強法はもう卒業したい。医学クイズ王を目指しているわけではないのだから。」 などの <医学の学び方に対する疑問> 「このまま大した勉強もせずに卒業して医者になると思うとぞっとする。」 「○○病・××症候群といった病気一つ一つは知っているが、めまい・胸痛などの症状を訴えて来院された患者さんにどう対処していいかわからない。患者さんは病名を教えてくれるわけではないし…」 といった <医者としての将来の自分の能力に対する不安> この様な不満(=問題意識)は、程度の差はあれ、長い医学部生活のどこかで誰もが感じることでしょう。医学生はほとんどが医者になる運命ですから。もちろん僕らも感じてきました。 でも、その不満を解消することができずに、結局は「まあ、仕方ないよな。」とか「これまでの先輩もこんな調子でやって、普通の医者になっているのだから大丈夫だろう。」「卒業前にはポリクリ・国試で勉強することになるし、テスト勉強も一応しているから問題ないだろう。」と自分を納得させて、クラブ・バイト・遊びへ力を注ぐのが伝統的な京大医学部生の姿でした。実際、講義の出席は採らないし、下宿生ならばどれだけ家でごろごろしていても誰も文句は言いません。学校も全く干渉しません。良く言えば、学生の自主性にゆだねられた学生生活、悪く言えば、放ったらかしの状態に僕らは置かれてきました。そして、教わる学生側も教える先生側もそれに慣れきってしまっています。 |