ケーススタディーについて僕は、今3回生です。もうすぐ4回生になろうとしています…(1) ケーススタディとの出会い京都大学に入って、何も知らない僕はとりあえず、1〜2回生は何でもやってやろうと思い、バイト、サークル活動、社会活動、飲み会など、いろいろなものにあけくれる日々が続きました。そんな中で、出会ったのが、ケーススタディというものでした。2回生に入っていた僕は、授業に出てもさっぱり先生の言っていることが分からず、いまいちやる気も起きず、試験も3日前ぐらいから、過去問を解いて、なんとか過ごすという日々が続いていたときでした。これだ、と思いました。それから、その勉強方法にのめり込むこと、かれこれ1年半ほどたっています。(2) ケーススタディって?具体的に、ケーススタディというのは、どういうものかというと、実際の患者さんの症例を通して、勉強していくというものです。知っている限り、生理学、病理学、内科学、救急用のケーススタディの本(ほとんどが洋書)があります。患者さんのこの症状は、どういうメカニズムで起こっているのか、なぜこの薬を出したのか、生化学、生理学、病理学、内科学などいろいろな本をひっぱり出して、調べることになります。どちらかというと、研修医になったときの勉強の仕方と似ているのではないでしょうか。この勉強をはじめて、最初はものすごく大変でした。解剖学から病理学にいたるまで、あらゆる分野の本を総動員しなくてはならないからです。だけど、患者さんの症状の背景には何がおきているのか、パズルを解くような面白さがあります。また、必死に本を読んで考えざるをえない分、ずっと頭に残っています。 試験は、ケースで勉強していないところを、普通の教科書で読むという形でこなしています。ケーススタディをはじめて以来、患者さんをイメージしながら勉強できるし、この教科書を読むことは必要なんだというモチベーションができ、しっかり読むようになりました。ちなみに、アメリカでは、この手法は教育の中の大きな部分を占めています。ハーバードなどは、ほとんどこの手法によって、勉強しているといってもいいと思います(ただ、むこうでは、チューターは先生がやります)。 (3) 具体的にどうやってやってるの?実際にどういうふうにやっているかというと、週1回、5人ぐらいのsmall groupで、一つの症例に、一人チューター(担当者)をつけて、その人にその症例の解説部分を詳しく調べてきてもらい、他の人は症例を予習し、最後にチューターを中心にして――チューターが質問しながら――、その症例を読み解いていくという方式でやっています。チューターは、症例にもよりますが、丸2日ぐらい図書館にこもることになります。勉強会のいいところは、予習をしてこないと、人に迷惑をかけてしまうというところがあり、また、お互いみがきあって、相乗的にレベルが上がっていくところだと感じています。 |